「年齢なんて関係ない。やる気と行動力があれば、誰でもキャリアチェンジできる」
あなたは「キャリアチェンジするには今からでも遅いかな…」と思っていませんか?
私も同じでした。30代半ばで新しいキャリアに挑戦することに、大きな不安がありました。でも今、あの一歩を踏み出した自分に心から感謝しています。
「新しいことに挑戦したい」
この単純な思いが、私をマーケティングの世界へと導きました。30代半ばで大きなキャリアチェンジを決意するのは、勇気のいることでした。でも今思えば、あの時の決断が今の充実した毎日を作り出してくれています。
私が新卒で入った会社では、決まりきった業務を淡々とこなす日々。もちろん社会的には重要な仕事でしたが、決まりきったルールを遵守し、そのルールから逸脱しないように対策を講じる、それを繰り返す毎日に、何か物足りなさを感じていました。そんな時、「もっとワクワクできる仕事がしたい」という思いが芽生え始めたのです。
あなたにも、このような気持ちがあるのではないでしょうか?
- 毎日同じ仕事の繰り返しに飽き足りない
- もっと創造的な仕事がしたい
- 収入を増やしたい
- 子どもに誇れる仕事をしたい
この記事では、マーケティング未経験だった私が、今では責任者としてチームを率いるまでになった3年間の道のりをお伝えします。
キャリアチェンジを考えているパパ・ママの皆さん、年齢を理由に諦める必要はありません。
私のストーリーが、一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
1.マーケティングに挑戦しようと思ったきっかけ
「かっこいい」という単純な思い
私がマーケティングに興味を持ったきっかけは、実はとても単純なものでした。
事業開発やマーケティングの仕事をしている人を見て、「かっこいいな、自分もやってみたい」と思ったのです。この素直な気持ちが、大きなキャリアチェンジの第一歩になりました。
転職という選択
その思いを実現するため、Web系のマーケティング会社への転職を決意しました。ただし、いきなりマーケティング専門部隊として入ったわけではありません。プロジェクト全体を取りまとめ、クライアントとやり取りする役割からのスタートでした。
でも、この仕事の中で、”マーケティングの要素”は不可欠でした。
クライアントへの提案や社内のマーケティング担当者との連携を通じて、少しずつ知識を吸収していきました。「最初から専門家である必要はない」というのは、キャリアチェンジを考える多くの方にとって、心強いメッセージではないでしょうか。

最初から完璧を目指さないこと。小さな一歩から始めて、着実に前進していくことが大切です🔑
2. 未経験からどう学んだか? 私が取ったステップ
2-1. 情報収集と基礎知識の習得
マーケティングの勉強には、さまざまなアプローチがあります。私の場合は、次のような方法で知識を吸収していきました。
多様なコンテンツからインプット
- YouTube動画: 通勤時間や家事の合間に視聴。無料で基本概念が学べる
- 専門書籍: 古典から最新実践書まで幅広く知識を習得できます
- 有料講座: 体系的に学べ、同じ志を持つ仲間との出会いもあるかもしれません

子どもが寝た後の1-2時間を「自分投資タイム」として確保しました。その積み重ねが今につながっています。
📚 おすすめの始め方: 最初は無料のYouTube動画から。理解が深まったら書籍へ。そして実践的な講座へとステップアップしていくのが理想的です。
余談:中小企業診断士の資格取得
別でまたお話ししますが、マーケティングの土台となる知識を固める上で役に立ったのが、中小企業診断士の勉強でした。この資格の学習を通じて、マーケティングの理論的な背景を理解することができました。子どもが寝た後の夜間や、週末の時間を使っての勉強は大変でしたが、家族の協力もあり、充実した時間を過ごすことができました。
2-2. 実践の場をつかむ
Web広告・SNS広告の運用から始める
理論だけでなく実践が必要だと考え、最初に挑戦したのはWeb広告とSNS広告の運用でした。「わからないことだらけ」という状態からのスタートでしたが、実際に手を動かすことで新しい知見が生まれていきました。
数値を見ながら改善策を考え、消費者心理を分析する過程は、想像以上に面白いものでした。
「なぜこの広告はクリックされるのか」
「どうしたらコンバージョン率が上がるのか」
こうした問いに向き合う中で、マーケティングの奥深さに惹かれていきました。
副業でのLINE構築や運用の経験
さらに、当時興味・関心があったLINE公式アカウントの構築と運用にも携わりました。この経験は後に大きく人生を変えるきっかけになりました。
2-3. メンターや上司との連携
わからないことは素直に聞く勇気
キャリアチェンジで最も大切なのは、「わからないことは恥ずかしがらずに聞く」姿勢です。
専門用語や業界知識に戸惑うことは当然あります。そんな時、担当者に質問し、丁寧に教えてもらうことで理解が深まりました。

最初は「CPA」「CPC」など専門用語が外国語のよう。でも恥ずかしがらずに質問し続けた結果、今では自然と使えるようになりました。
3. 乗り越えた壁・苦労したポイント
マーケティングの仕事は華やかに見えますが、もちろん苦労もありました。特に子育てと両立しながらの挑戦は、簡単なものではありませんでした。
答えのない世界での模索
マーケティングの難しさは、「正解」がないこと。
常に考え続け、試行錯誤を繰り返す必要があります。これは、決まった手順で確実に成果が出る前職とは大きく異なる点でした。
最初は「これが正しいやり方」と確信が持てず、不安になることも多かったです。しかし次第に、この「答えのなさ」こそがマーケティングの面白さだと気づきました。一人ひとり異なる消費者に向き合い、最適な方法を探り続けることに、やりがいを見出せるようになったのです。
気づき: 答えがないからこそ、自分の創造力や分析力が活きる。それがマーケティングの醍醐味です。
通常業務と並行しての学習
新しいスキルを身につけながら、日々の業務もこなす。
この「二足のわらじ」は、想像以上に大変でした。合わせて、子どもの行事や急な体調不良など、予定外の出来事も多い中での挑戦は、時に心が折れそうになることもありました。
乗り越えるためのポイント:
- 隙間時間を効果的に活用する
- 小さな成功体験を積み重ねる
- 同じ志を持つ仲間と支え合う
限られた時間を有効活用するため、効率的な学習方法を模索したことも、今では大きな財産になっています。
専門用語の壁
最初は「CPA」「CPC」といった専門用語が外国語のように感じられました。会議中に理解できない言葉が出てくると、焦りを感じることも少なくありませんでした。
この壁を乗り越えるには、何度も本や動画を通勤中に見て、分からない言葉をすぐにメモして後で調べる習慣をつけたりしました。
4. 成果と学び
マーケティングの世界に飛び込んで約3年。その間に得られた成果と、自分自身の成長について振り返ってみます。
担当プロジェクトの成果
最も大きな成果の一つは、それまで外部委託していたWeb広告運用を社内に取り込んだことです。
これにより、コスト削減だけでなく、より迅速かつ柔軟な運用が可能になりました。外注費用が社内の利益に変わる瞬間は、何とも言えない達成感がありました。
副業で学んだ知識を本業に
副業で学んだLINE公式アカウントの構築・運用スキルを、本業でも活かすことができました。
社長に直談判して、アカウントの開設・運用まで全て1人で対応し、今ではこの事業がなくてはならない状況になりました。
自分のスキル・キャリアの変化
マーケティングを学ぶ過程で、自分自身も大きく変わりました。以前の私は「言われたことをきちんとこなす」タイプでしたが、今では「なぜこうするのか」「どうすればより良くなるか」を常に考えるようになりました。

未経験者だったからこそ、「なぜそうするのか」を常に考え、丁寧に説明する習慣がつきました。それが今、チームリーダーとして役立っています。
これらの取り組みが認められ、マーケティングの専門チームを立ち上げる機会も得られました。現在はそのチームの責任者として、Web広告だけでなく、SNS運用なども担当しています。素人だった自分が、今ではチームをリードする立場になれたことに、時々不思議な感覚を覚えます。
変化のポイント: 受け身から主体的に、個別タスクから全体最適を考えるようになったことが最大の成長です。
また、副業を実施していることから本業以外の人脈も広がりました。
異なる業界の人との交流は、新しい視点や最新トレンドを知る貴重な機会になっています。この人脈の広がりは、私にとって何よりも価値のある財産です。
5. これからマーケティングを始めたい人へのアドバイス
30代半ばからのスタートでも、3年でマーケティング責任者になれた私の経験から、同じように挑戦したい方へのアドバイスをお伝えします。
①基礎知識の習得から始める
マーケティングは実践が大切ですが、基礎知識なしでは効果的な判断はできません。
まずは無料コンテンツから始めてみましょう。YouTubeやブログなど、興味のある分野から学びを始めることで、モチベーションも維持しやすくなります。
人は「少し背伸びした課題」に取り組むときに最も集中し、充実感を得られるものです。完全な初心者向けコンテンツから、少しずつレベルを上げていくことで、学習効率も高まるでしょう。
有料コンテンツへの投資も検討してみてください。特に体系的に学べる講座は、独学では得られない気づきをもたらしてくれます。
具体的なステップ:
- まずは無料のYouTubeチャンネルで基礎を学ぶ
- 気になる領域の入門書を1-2冊読む
- 小さな実践を始める(自分のSNSなど)
- 体系的な有料講座で知識を深める

「3ヶ月後までにSNS広告を1本作れるようになる」など、具体的で達成可能な目標を設定しましょう。抽象的な「マーケティングを学ぶ」より、モチベーションが続きます。
学びながら実践、実践しながら学ぶ
マーケティングは「知っている」と「できる」の間に大きな差があります。
学んだことを実際に試してみることが、真の理解につながります。
実践のためのステップ
- 自分のブログやSNSで小さく始める
- 社内の小規模プロジェクトに携わる
- 友人や知人のビジネスを手伝う
- 副業で実績を積む
- より大きなプロジェクトに挑戦する
もちろん、いきなりクライアントのプロジェクトで実験するのはリスクが高いでしょう。まずは自分のブログやSNSで試してみる、小規模な社内プロジェクトから始めるなど、リカバリーが効く場所で実践することをおすすめします。

失敗を恐れず、小さく始めて、改善し続けることが大切です。子育ても同じですよね。完璧を目指すより、毎日少しずつ良くしていく姿勢が成長につながります。
人脈づくりの重要性
マーケティングは常に進化しています。最新のトレンドやテクニックをキャッチアップするためには、同じ分野で活躍する人たちとのつながりが欠かせません。
私の場合、副業がきっかけで多くの人脈が生まれました。「こういう考え方があるんだ」「最新のトレンドはこれなんだ」という気づきは、独学だけでは得られないものです。
人脈を広げる方法:
- オンラインコミュニティへの参加
- 業界セミナーへの出席
- SNSでの積極的な交流
- 副業を通じた関係構築
- メンターとの関係づくり
特に子育て中のパパ・ママは時間的制約がありますが、オンラインであれば隙間時間を活用して交流を深めることができます。
今日から始められることを一つ選んで、小さな一歩を踏み出しましょう。YouTubeで1本動画を見るだけでも、最初の一歩になります。
7. まとめ
私は今40手前の年齢ですが、マーケティング未経験だった3年前から考えると、大きな変化を遂げることができました。
年齢が若いほどキャリアチェンジのチャンスは広がるかもしれませんが、30代半ばや40代だからできない、ということは決してありません。
もちろん、家庭や既存の仕事との両立は大変です。しかし、「やれることは絶対にできる」と信じて挑戦する価値は十分にあります。
特に今、AIの進化が目覚ましい時代ですが、マーケティングは人間の感情や行動を理解し活用する分野。簡単にAIに取って代わられるものではないでしょう。だからこそ、これからの時代にも通用するスキルとして、マーケティングを学ぶ意義は大きいと感じています。
最後に伝えたいこと: 完璧を目指して一歩も踏み出さないより、不完全でも行動し続けることが成功への近道です。
子育て中のパパ・ママが新しいキャリアを築くのは、確かに容易ではありません。でも、子どもたちにも「チャレンジする姿」を見せることも、親としての大切な役割ではないでしょうか。「パパお仕事がんばってるね」という子どもの言葉が、時に最高のモチベーションになります。
あなたも、興味があるなら今日から一歩を踏み出してみませんか?
小さな一歩の積み重ねが、やがて大きな変化を生み出すはずです。
純粋な興味から始めたことは長続きします。「やりたい!」という気持ちは、どんな困難も乗り越える力になります。